ねこぢゃらし

ねこぢゃらし

「仕方ないわね、コレあげるわ。」
『世界に2箇所のモール温泉。気球亭』と書かれたチケットを懐から取り出した。

「ほう、これはこれは…だが、ひとりで温泉というのは寂しいんだがねぇ」
 あなたはパピ兄の含みを持たせた流し目を鼻を鳴らして受け流した。
「わかってるわよ。ねぇレッド、傷ついた人を励ますのも勇者の仕事だと思わない?」
「もちろんだよアクリィ」
「オッケー取れたから持ってっていいわよ」
「ではゆっくりと私の心の傷を癒すのに付き合ってもらうとしよう」
「俺が、俺が不甲斐ないばっかりに~~っ」
「セリフの使いどころを間違っていると思いますじゃ」

 ざばぁっという音とともに飛び出したパピ兄はレッドを小脇に抱えて飛ぶように走っていった。
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