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TRPGサークル グループねこぢゃらしの活動記録

【混沌の血脈】第1話「輝ける暗黒の書」5

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Ep.5 日常は緩やかに侵食される

KP 「 うーん、心理学」
椎名 「35…、愛、愛だ…っ。とうっ」



楠見 「愛はなかったようだ。そうそう、触っただけで感電死ってことは、あの電流は死に至らせるほどのものだったということかな」
KP 「うん」
楠見 「つまり仕掛けた相手は教授を殺す気だったと」
椎名 「でもなんで教授は電球を触ったんだろうね」
楠見 「つかないな、おかしいな、ビリビリってところじゃないかな」
楓  「電気つかないようにしておくのは簡単だしね」
楠見 「て、ことなんだろうけど」
楓  「それだけの電流をどうやって流したんだろう」
柊  「----そういう物騒な話をしているんだね」
KP 「それは家庭電流で十分」
柊  「なんか今朝新聞で読んだことのような気が」
楠見 「ちゃんと口に出さなきゃ」
柊  「物騒すぎて口に出しちゃうんだろうね。『あの…、清四朗さん?』」
椎名 「は、は、は、はい。何でしょうか」
柊  「その、何か、有原さんとお知り合いなんですか」
椎名 「あ、あのですね、僕の知り合いの知り合いで、こー出会って知り合いになったんですよ」
楠見 「話が長いよ、清四朗君」
柊  「今朝新聞で拝見したんですけど」
椎名 「いや、その、第一発見者が実は僕でして」
柊  「まあ、それで娘さんはどうなったんでしょう」
椎名 「横浜の親戚の家に一泊したらしいですよ」
柊  「じゃあ、失踪したというのは違うんですか?」
椎名 「あ、彼女のデマです」
楓  「デマだなんて。昨夜の時点ではそうだったでしょ」
楠見 「むきむき、むにゅー、ぺりぺり、ぱく」
KP 「行動が前作を引きずっているような」
楠見 「え、普通白い皮も取るじゃない」
椎名 「で、電気に細工がしてあったようなんですよ」
柊  「まあ、おそろしい話ですね」
三吉 「----よく考えたら、俺なんも聞いてない」
椎名 「多分さくやさんに話しているのを聞いているんじゃないかな。『で僕も感電して指を…』」
三吉 「ああ、それでか。そういえば理由聞いてなかったな」
楠見 「----心臓が止まったんですよね。最初は死ぬかと思いましたよ」
柊  「大丈夫ですか、本当に」
椎名 「とりあえず足はありますよ」
KP 「とりあえず情報は伝わったわけだね」
柊  「恐ろしい話だと思った」

楠見 「もう昼休みも終わったかな。もう待ってる?」
楓  「もうすでに長蛇の列?」
KP 「おお、楠見先生じゃよ。いつ見ても良い男じゃの」
楠見 「駄目ですよ、梅さん。おじいちゃんがいるでしょう」
KP 「やだよ。あんなしわしわより、若いぴちぴちした兄ちゃんの方がいいに決まってるだろう」
楠見 「----ぴちぴち…」

椎名 「で、しんたが行ったら、仕事しようかって言う」
三吉 「あ、そうだ、どこまで進んだ?…『いい天気----』『日向ぼっこ----』これが前ので…。なんだこれ」
椎名 「いや…、いろいろあってね」
柊  「そこを飛ばすと、つながってるんだよ」
三吉 「----今日の分はないな」
椎名 「…いや。何とか上げるよ」

楠見 「あれ、梅さん。ちゃんと薬飲んでますか」
KP 「良くなったら、先生に会えなくなるじゃないかい」
楠見 「だからって、四日後に会ったらおばあちゃん死んでた。なんていうのは厭ですよ。僕は」
KP 「大丈夫だよ。百年たったって生きてるよ」
楠見 「…ここは人間専門ですから、妖怪はお断りですよ。あ、そこの君、それもってきて」
楓  「あ、これですか」
楠見 「やっとわかってきたねえ」
楓  「…」

三吉 「じゃあ、夕方また来るよ」
椎名 「あ、あの----三吉さん。ここにいてくれないかなあ」
三吉 「仕事道具も、なにもないよ。俺」
椎名 「下書きだけでも出来るだろ。駄目かい」
三吉 「いいけど。(診療所を見て)あんな風には手伝わないよ」
楠見 「あんなところに立っているのが原因なんですよ」
椎名 「で、ちょびっとづつ書いて、出来たら三吉さんへ渡す」
柊  「もくもくとやって、時間は過ぎてゆく」

椎名 「駐在さんから連絡とかないの」
KP 「お昼過ぎて二時頃。とんとんと表をたたく音がする」
楠見 「ああ、裏に回ってね」
駐在 「本官もか」
楠見 「あ、駐在さん。この間はどうも。どうなさいました」
駐在 「あの後の結果について。二人とも気になっていたようだからな」
楠見 「それは、わざわざどうも」
駐在 「結果から先に言ってしまうと、あの電気には手を加えられた跡がある。何者かの手によって、電源から直接電流が電気の方に流れるように細工されていた」
楠見 「それでは殺人として扱うことになったのですか」
駐在 「そうとしか考えられんからな。あ、このことは内密に頼むよ」
楠見 「はい、僕は内密にしますよ」
椎名 「駐在さん、楓ちゃんに気づかなかったの?」
KP 「駐在さん目星30となっております」
楓  「私は助手です」
駐在 「は?」
楓  「たけしくん泣かないでね。飴あげようか」
楠見 「その子虫歯なんです」
駐在 「君は新聞記者じゃなかったかな」
楓  「何のことでしょう。私は助手です」
楠見 「うちに助手なんていたかなあ」
楓  「鬼のような使いかたしたくせに」
駐在 「君は東亜新聞だったね。君のところだけだよ、ああゆう記事だしたのは。どこから情報をえたのかな」
楠見 「僕たちじゃありませんよ」
駐在 「まだ未発表なんだ。あるとすれば君達だろう」
楓  「彼らじゃありませんわ」
駐在 「ではどこからだ」
楓  「情報源は記者の命。言う訳にはいきません」
楠見 「ままあ、直接被害があったわけではないし、大目に見てやってください」
駐在 「先程のことはくれぐれも内密に頼むよ」
楠見 「そう言えば娘さん帰って来たでしょう」
駐在 「うむ、昨晩の7事頃にきて死体の確認をした」

椎名 「耳ダンボ」
KP 「聞き耳」
椎名 「こんなに近いのに。38成功」

楠見 「で、娘さんはどこへ行っていたと」
駐在 「横浜の父方の実家に行っていた。という話だ」
楠見 「くい違ってないね。電気のことは聞きましたか」
駐在 「一応聞いたが女だしな。機械に関してはさっぱりだ」
楠見 「甘いなあ。ま、出来ることがあれば協力しますから」
駐在 「うむ、民間人の協力は必要だからな。頼むぞ」
柊  「去っていったか」
椎名 「一抹の不安…」

KP 「ばんごはーん」
椎名 「とりあえずさくやさん送ってく」
柊  「そして電車の中も同じかな。あ、でも本の事なら少しすらすらと話す」
椎名 「僕はねって、少し滑らかになる」
楠見 「飯を作っている」
楓  「勝手に台所荒らしている『ろくな物ないですね』」
楠見 「…あなたたちが食べたんでしょう」
椎名 「多分、飯時が終わってから帰ってくる」
楠見 「おかえり」
椎名 「いっぱい話してしまった…」
楠見 「よかったじゃないか。好きなんだろう、彼女のこと」
椎名 「なにぃーっ。なんでわかるんだぁ」
楓  「みえみえです」
楠見 「…君のご飯そっちだよ。あ、君の分の魚ね、彼女が食べちゃったからね」
椎名 「楓ちゃん。僕の取材料は?」
楓  「新聞差し上げますわ」
楠見 「…こんなきわもの新聞もういらないよ。あ、言ってなかったね電気のこと。やはり細工されてたって」
椎名 「横浜の方に行っているのは確かだったの」
楠見 「ウラはとれてないけどね」
椎名 「このあたりは作家の想像力。もしかして親戚一同が教授の遺産を狙って…」
楠見 「…狙う程の遺産があったのかい」
椎名 「かずこさんて、どういう人なの」
KP 「奥ゆかしい日本女性という感じ、この人も読書家でよく部屋にこもっている。あとよく出掛けている」
楠見 「内気そうだったが、そんなに交遊関係は広いのかな」
KP 「いるときは閉じこもっている。いないときはいない」
楠見 「くらいなあ」
椎名 「そんな人には、見えなかったけど。は、もしかして」
楠見 「清四朗君、あまり無茶な想像はやめたまえ。と言いながら、一度後を尾行けたいなどど思っている」
椎名 「崎坂さんに聞いてみようかな」
楠見 「崎坂さんて?」
椎名 「僕の知り合い。彼の紹介で教授と知り合ったんだ。彼に聞けば何かわかるかもしれないな」
楠見 「じゃあ、明日は外出を許可しよう。っていつも許可してる気もするが、あしたは正式だ」

KP 「あしたは土曜日です」
楠見 「じゃあ半ドンかな」
楓  「会社から出張費もらってこよう」
楠見 「明日は今日の2倍の勢いで働かなくては」
楓  「う…。明日は会社で記事書いてようかな」
楠見 「…いつ駐在さんが来るかわからないな」
楓  「明日もお手伝いに来ていいですか。先生」
楠見 「君がそこまで言うのなら、いつでもおいで」
楓  「ありがとうございます」
椎名 「とりあえず、三吉さん見送って」
三吉 「明日は朝からか。仕事場移さんとな」
楠見 「…みんな食費ぐらいは入れて欲しいものだ」」
全員 「----…」


KP 「朝です」
楓  「そしてまた東亜新聞は発行される。『謎の失そう』には訂正記事が。あと昨日聞いたことと」
柊  「まあ、おそろしいこと」
楠見 「清四朗君、この新聞とるのやめようか」

楓  「おはようござします」
椎名 「楓ちゃん。またここウソだよって、赤線をひく」
楓  「こことここが椎名さんのいったところで、私はここにちょっと飾りと語尾を変えただけです」
椎名 「----新聞て、飾っていいのかな…」
柊  「そしてまた朝も早よからやって来て」
椎名 「さくやさん、おはようございます」
柊  「今度はおかずをもって来てる」
楠見 「おお」
椎名 「泣きながら、じーん」
楓  「泣いてるうちにくっちゃう。おいしそうですね」
椎名 「それ食べたら仕事だな。今日は午後から用事がありまして、午前中だけなんですが、どうもすみません」
柊  「いいえ、よろしいんですよ」
椎名 「勿論おうちまでお送りします」
三吉 「朝から行くよ荷物持って」
椎名 「午前中仕事して、お昼になったら『ちょっと彼女送って行きます。帰ってきたら2時頃になってるんじゃないかな」
楠見 「2倍の忙しさにくたくた」
楓  「よれよれ」

椎名 「電車で行くの、歩いて行くの?」
KP 「太東区。距離あるよ」
楓  「電車か、まあいいか、出張費もらってきたし」
楠見 「貰ってきたんだ」
椎名 「多分ポケットがさがさ、…」
楓  「----あとでかえしてくださいね」
楠見 「ポケット裏返して…」
楓  「絶対返してくださいねっっ」
椎名&楠見 「ありがとう楓ちゃん、恩に着るよ」
楠見 「面白いこと見付けたらまっさきに教えるよ。現代の最新医療でね…」
楓  「私は生活欄です」

椎名 「三吉さんもついてくるんだっけ」
三吉 「どうしようかな、行こうかな」
椎名 「道は迷わないよね。崎坂さんてどういう人物?」
KP 「代議士、崎坂っていう字を見た途端はっと気付く」
椎名 「自分は貧乏なのに、何故知り合いは金持ちばかり…」
楠見 「この大ボケがうけるんじゃないかい」
KP 「あわれをさそうとか」
柊  「で、ご飯を食べにいらっしゃい。と」
楠見 「清四朗君、こんな有名な人と知り合いだったのかい」
椎名 「彼の娘さんが僕の童話を気にいってくれてね」
楓  「実はすごい人だったんですね。意外です」
椎名 「でも僕は…ポケットびらびら」
楠見 「…」

椎名 「じゃあ、ドアをがんがん」
KP 「はいどちらさまでしょうか」
椎名 「椎名ですけど、こんにちわ」
KP 「まあ椎名さん。丁度よいところに。今日は旦那様もいらっしゃいます。奥へどうぞ」
椎名 「あの、友人達がいるんですけど、いいですか」
KP 「まあ、楽しそうな方々。どうぞ。旦那様、椎名さんがおいでになりました」
椎名 「おじゃまします」



…この続きは本編にて…


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