猫屋敷+

TRPGサークル グループねこぢゃらしの活動記録

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【混沌の血脈】第1話「輝ける暗黒の書」2

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Ep.2 死体蘇生者 楠見慎太郎

楠見 「診断だあ、医学だあっ、まずはどんな情況だあっ。はい分かったぁ」
KP 「やっぱり感電しました。心臓が止まってます。」



楠見 「ちょ…ちょっと待てぇっ。応急処置か、医学か」
柊 「心臓マッサージは応急手当に入るの?」
KP 「医学」
楠見 「とりゃあっ。何とかなった。いったいどうしたんだ、この人は」
KP 「必死の心臓マッサージのかいあって、自力で心臓が動き始めたね」
楠見 「ぜいぜい、あせったなあ。あ、脈とってください」
KP 「大丈夫、息は吹き返したようだよ」
楠見 「し、しっかりしろ清四朗君」
KP 「意識がもうろうとしている」
楠見 「…。その手を出してごらん、----あ、火傷」
椎名 「実演するなって感じだね」
楓 「再演、熱演ってやつ」
楠見 「でもこういうキャラクターだよね」
KP 「駐在さんはなにしてるんだかって見てたんだろうね」
楠見 「----この電気とこの手と教授の手を考えると、直接の死因は電気ショックによる心臓まひってところですね」
KP 「そうとしか考えられませんね」
楠見 「ははは、気のあう二人」
KP 「死因はわかったとして、あとは事故か殺人かですね」
楠見 「…この電気に何かあるとして、僕でわかるかなあ。電気修理?」
KP 「この場でわかりたいんだったら、電気修理だね」
楠見 「…出るわきゃねえだろう」
椎名 「下手に見て終わりだね」
楠見 「あなたわかります?」
楓 「音だけ聞こえるけど、中が見えないよぉ~」
KP 「中の方からぐしゃとか、わあっとか聞こえるだけ」
楓 「……」
楠見 「一応応急手当だけしておきます。ダメージは?」
KP 「一回死んでますから0でしょう」
楠見 「応急手当しまーす。20、成功」
KP 「6回復」
椎名 「とりあえず、しびれて、あぁってヤツ」
楠見 「大丈夫ですか、清四郎君?」
椎名 「手…手が…。締め切り近いのに」
楠見 「ははは、手の方も治療したということで。でも全治5日ってとこですよ」
椎名 「がーん」
楠見 「…これで直接の死因は解ったとして」
KP 「これが事故であったか、誰かが事故に見せかけたかということですね」
椎名 「それは調べてもらえば済む事じゃないかな」
楠見 「私達に結果教えてくれるのかな」
椎名 「さあ、それはわかんないけど。知りたいよね」
KP 「では、ここに電気関係の技師を呼ぼう」
楓 「有る程度中の騒動は終わったのかな」
KP 「その前に、アリバイを聞きますね。二人ともは昨晩6時ごろ何をしていたかね」
椎名 「仕事をしていました」
KP 「それを証明する人は」
椎名 「い、いません。----だらだら」
KP 「ぢゃあ、『きらりんっ』てとこでしょうね」
椎名 「で、でもボクが犯人なら、ボクまで感電することはないぢゃないですかっ」
KP 「それもそうだな」
楠見 「心臓まで止まりましたからね」
椎名 「しかもボクには締め切りがあるんだ。死んでも死にきれませんよ」
KP 「ではそちらの医者は」
楠見 「5時ごろでしたら往診の時間なもので、近所を廻ってましたけど」
KP 「それでは証明する人はたくさん入る訳だな」
楠見 「まあそうでしょうね」
KP 「とりあえず、連絡先を書いておくように。と言って紙が渡されますね」
椎名 「○○区△△町。ひとまず作業は終わったのかな」
楠見 「後は技師さん待ちってところだね」
KP 「さて、駐在さん目星振ってもらいましょうか。なかなか立派な庭だなとか言ってると、頭が見える」
楓 「一応頭沈める」
楠見 「多分隠れる判定だわ」
楓 「…30。絶対成功しないよーん」
楠見・椎名「もろバレ…」
KP 「む…っ、そこにいるのは誰だ」
楓 「はっ…、何故見つかったのかしらっ。完ぺきに隠れていたはずだったのに」
椎名 「なんてボケてるんだ」
KP 「女、こんなところで何をしている」
楓 「囲いの向こうから、すっと立ち上がって名刺を渡す。私こういう者です」
楠見 「うさんくさぁ」
KP 「新聞記者か…。それが何故こんなところにいる」
楓 「駐在さんのあるところ、必ず事件有り、ですわ」
KP 「これはまだ事件と決まった訳ではない。帰りたまえ」
椎名 「しんた?」
楠見 「何ですか」
椎名 「外の方が、なんか騒がしいからさ。ちょっと見てみたいんだ」
楠見 「じゃぁ、これもお仕事っていうことで、肩貸して」
椎名 「ひょい。…あれ?楓ちゃん」
楓 「あら?椎名さん。何故あなたまでここに?」
椎名 「いや…ちょっとね。引き吊った笑いをする」
楓 「----立ち話もなんですから、そっちに参ります」
KP 「君っ、ちょっと待ちたまえ」
楠見 「知り合いかい」
椎名 「うちによく取材に来るんだ」
楠見 「女の子は苦手だとか言ってた割には、なかなかスミにおけない」
椎名 「…彼女を普通の女と思ったら甘いな、君は」
楓 「そんなこと言っている間に庭へ」
KP 「なんだきみたちは知り合いだったのかね」
楓 「特集記事で、椎名さんに取材したことがありまして」
KP 「ほう」
椎名 「一応顔は知っています」
KP 「つまり君は、第一発見者よりも後に来たということだな」
楓 「第一発見者----?何を発見したんですか」
楠見 「マヌケだ、マヌケ」
楓 「部屋の中に、何か発見するものがあったんですね。----椎名さんご存じ?」
椎名 「いやあぁ ちょっとー…。いっていいの?」
楠見 「言っていいんですか?」
KP 「言わなくてよろしいっ。この件に関しては、後々連絡があるだろうから、この場は立ち去りな…」
楠見 「実は----かくかくしかじかってことがあったんですよ。ま、詳しいことは僕にもよくわかんないんですけど」
KP 「きみっ」
椎名 「ごめんねぇ、楓ちゃん。詳しいことは話せないんだけどね、僕が呼ばれてここに来たら、教授が感電死してたんだよ」
KP 「…しっかりばらされてしまった」
楠見 「とにかく結果が出たら、僕たちにも教えていただけるんですよね」
KP 「む、そこはこちらの判断となる。まあ、あまり派手な動きや、旅などには出ないように」
楠見 「教えていただけるんでしたら。そろそろ仕事もありますので良いですか」
KP 「うむ、帰ってよろしい。君も早く帰って手を治療したまえ」
楠見 「それじゃあ、治療も完ぺきじゃないしうちへ…」
椎名 「…しんた、そのことなんだけどさ」
楠見 「なんです」
椎名 「おれ、金ないんだ」
楠見 「だと思ったよ。いーよ、出世払いでも。そのかわり給料出たら真っ先に払ってくれれば」
椎名 「うん、わかった。恩に着るよ」
楓 「毎回のことだね」
楠見 「じゃ自転車で先に帰ってるから」
椎名 「…楓ちゃーん、彼んちまで連れてってくれよ」
楓 「代わりに、今回のこと聞かせていただけますね?」
椎名 「詳しくは話せないけど。…詳しくなければいいですよね、駐在さん」
楓 「ははは、十分詳しいわ」
KP 「困り顔で、民間人があまりしゃべるものではない」
楓 「大丈夫ですよ。少しだったら全然かまいませんって」
椎名 「うん。ちょびっとだから。ちょびっと」
KP 「駐在さん頭抱えるポーズで」
楓 「こそっと『駐在さんのいないところでなら、バレないから大丈夫です』」
椎名 「大丈夫だよ、彼女口堅い方だからさ」
楓 「はい。私、絶対しゃべりません」
柊 「ブン屋の口が堅いは絶対ウソだ」
楓 「絶対、ほかの人に『しゃべる』なんてしません」
柊 「…書くんだ」
KP 「話さんのならいいだろう。とりあえず現場から出ていってよろしい」
椎名 「ちゃりんこの後ろに乗って、『じゃ、おねがい』」
楓 「しょうがありませんね。でも、非力だからよろよろ」
KP 「結局みんな楠見さんの所かな」
椎名 「うん」
   
   
   
KP 「では、無事楠見さんの診療所に着きました」
楠見 「おばーちゃんっ、そんなことしちゃダメでしょう。あー太郎君それさわっちゃ駄 目だよ」
KP 「野戦病院のようだ(^^;」
椎名 「しんたー。来たぞうー」
楠見 「裏から入って、お茶でも飲んでてくれるかなあっ」
椎名 「うん、解った。で、お茶飲みながら『どうしよう、絵かきさんの方にも一応連絡しなきゃなあ』電話あるよねえ」
楠見 「ありますけど、ちゃんと払ってくださいよ」
椎名 「出世払い、出世払い」
KP 「三吉さんのほうにありますか」
KP 「うーん、街頭テレビの状態で、どこかの家のを使わせてもらってる」
椎名 「じりじり。すみません、三吉さんおねがいします」
KP 「しばらくたつと」
三吉 「はいはい」
椎名 「あ、三吉さん。僕だけどさぁ」
三吉 「あぁ、椎名か」
椎名 「あのさ、恥ずかしながら手を火傷しちゃってさ」
三吉 「おう、それで」
椎名 「実は鉛筆が持てないんだ」
三吉 「なにっ?」
椎名 「だからサ、もしかしたら、締め切り延びるかも」
三吉 「…落とすなよぉ。おまえの仕事は大切な収入源なんだからな」
椎名 「そんなこと言われたって、編集の方にも電話かけなきゃなんないけど。かと言って、そこらへんの人に代筆してもらうのは嫌だし、どうしよう」
楠見 「しんたろーはそんなこと絶対良いとはいわない」
椎名 「締め切り延ばしてくれって言ったら、延ばしてくれるかなあ」
三吉 「知らん。とにかくやれ」
椎名 「三吉、なんか考えてくれよー」
三吉 「うーん、誰かに書かせればいいだろう」
椎名 「だれか…、誰かいるかなあ」
三吉 「それはおまえが考えろ」
椎名 「うーん、教授の知り合いは行方不明だし、聞屋には書かせたくないし…」
三吉 「とりあえず、後で行く」
椎名 「今ね、楠見診療所なんだ、わかるかなあ。◇◇区の☆☆なんだけどさあ」
楠見 「この区画に診療所は一軒しかないとおもうよ」
三吉 「楠見診療所だな。とりあえず今から行く」
椎名 「うんわかった。もしかして遠いかな」
KP 「30分くらい」
三吉 「てくてく歩いていこうか」
椎名 「この後、後編集局にも電話をかけてみるよ」
三吉 「うん」
椎名 「じゃ、また」
楠見 「あの人も大変だよな、とか言いながら、わあ、おばあちゃんっ」
椎名 「次、編集局に電話して同じ説明をする。あのぉ、大丈夫でしょうか」
KP 「締め切りは締め切りだからね」
椎名 「何とかなりませんか」
KP 「締め切りは…守るものだからね」
椎名 「どきどきどき、だらだらだら」
楠見 「…破るものだと思っていた」
椎名 「どうしたらいいでしょうか」
KP 「誰かつてでもいないのかい。いざとなったら、左手でも書きたまえ。君の作品を心待ちにしている人はたくさんいるんだよ」
椎名 「 …あんたは鬼や…」
KP 「今の世の中、仕事がなくて困っている人もいるんだ」
楠見 「----君の代わりはいくらでもいるんだよ(笑)」
KP 「まあ、頑張って書きたまえ。プツッ」
楠見 「あんまり電話使わないで下さいよ。----あーっ、太郎君駄目だよっっ」
椎名 「受話器持ったまま、独り言。『か、彼女…彼女に頼むしか…。しかし彼女の前に立ったら僕は…」
柊 「この人と面識はあるんだろうか」
椎名 「趣味読書でしょ。図書館で一目逢ったその日から、恋の花咲く事もある」
KP 「花は咲いても、実ってないと」
三吉 「ふん」
柊 「こっちはまだ気付いていないパターンだからさ」
楠見 「記者は何も行動してないの?」
楓 「電話使いたいんだけど、受話器持ったまま考えてるからさ」
楠見 「あぁ、そこの人。そこに立ってるんだったら、そこの水枕持ってきて」
楓 「は?」
楠見 「あ、そこの薬もお願いします」
楓 「は、はい?これですか」
楠見 「はい、それ。ちょっとその子の手押さえててね」
楓 「はい…はーい。痛くないからねえ」
楠見 「おわりー。はい、つぎ」
柊 「なんかやってるよ」
椎名 「三吉さんが来るまで立ったまま」
----三吉さん登場
三吉 「よう、椎名いるかぁ 」
楠見 「あ、清四朗君だったら、裏から回ってくれるかな」
三吉 「じゃあ、裏。がちゃん」
椎名 「まだ考えている」
三吉 「なした?」
椎名 「あ、三吉さん。実はちょっと考え事を」
三吉 「どうだ、決まったか」
椎名 「いやぁ、一人つてはいるんだが…」
三吉 「じゃあ、それで良いだろう」
椎名 「そう簡単に言うけど…。ちょっと頼みづらいんだよ」
三吉 「ふーん。おまえが駄目なら、俺が頼んでやろうか」
椎名 「えーっっ。い、いいのか。そんなことしてもらって。でもなぁ、彼女ってほら、人見知りするし…」
柊 「なあだかなぁ」
椎名 「多分口の中で、どーのこーの、と言ってるよ」
三吉 「この仕事落とす事考えてみろ」
椎名 「どきっ。これ落としたら一ヶ月の生活が、いや、次の仕事が来るかどうかも分からない」
楠見 「君の代わりはいっぱいいるんだよーん」
椎名 「…済まない彼女のところに一緒に言ってくれるかな」
三吉 「うん」
楠見 「電話、それとも直接?」
柊 「どうだろう、面識はある。あと、手紙のやり取りはしている」
----普通ここまでくれば、連絡先の一つ位知ってそうなものだが、椎名「そんなとこまで彼が聞けるかな」柊「彼女がそんなとこまで言えるかな」…想像はつくけどね。
楓 「本読むんだったら、図書館行けば会えるんじゃない」
三吉 「よし、じゃあ図書館に行こう」
柊 「いい友達だねえ」
楠見 「帰りにはちゃんと治療しに来るんですよ」
楓 「あれ?私にお話は…」
楠見 「あー、そこの持って来て」
楓 「はいーっ」
KP 「…苦笑」
   
   
   
KP 「はい、図書館です」
柊 「図書館の隅のほうで本を読んでいます」
椎名 「あ…あのっ、ス、スミのほうに、いるっっ」
KP 「青春だねぇ。----とは正反対」
椎名 「頼むぞ三吉さん」
三吉 「ああ、彼女か。さあこい、ぐいぐい」
KP 「引っ張っていく、筋力負けだね」
三吉 「いや、こっちの方が筋力無い。8だもん」
椎名 「10あるけど引っ張られてゆくよ」
柊 「来た気配で気付く。ふと顔を上げたら、知らない顔があるので強張る。でも、隣に知った顔があるのでちょっとほっとする」
椎名 「やややややややああ、さ…さくやさん」



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