猫屋敷+

TRPGサークル グループねこぢゃらしの活動記録

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【混沌の血脈】第1話「輝ける暗黒の書」1

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Ep.1 不可思議な死体


時は大正10年。

日露戦争も終わり、軍需景気も収まり、そしてまた復興がやってくる。
少しづつ需要も伸びて、人々の生活も潤い『江戸』という時代がもう遠い昔と思われ始めた時代。

帝都東京―――。

 
KP 「椎名さんの所に一通の手紙が届きます」
椎名 「なんだろう。またファンレターかなぁ。へへ」
楠見 (そんな訳ないでしょう)
KP 「表を見るとなかなかの達筆ですね。有原幸之助いう名前が書かれている」
椎名 「ファンレターをくれた人の名前は、全部覚えているはずだけど」
KP 「大丈夫知っている人。崎坂さんの所で知り合った人です。T大の教授でキリスト教の研究をしています。君の童話を気にいっていて、一年くらい親しく付き合っています。手紙には、『13日の朝、済まないがうちへ来て欲しい。会って相談したいことがある』とあるね」
椎名 「朝って何時だろう。作家の朝はいろいろあるから(苦笑)」
楓 「彼の朝は午後四時から始まる、ってか」
椎名 「締め切りあるけど…、まあ、いいかっ」

楠見  (その一言が…)
楓 (運のつき・)
KP (そして締め切りが延びてゆく)
楠見(締め切りは延びるんじゃなくて、命が縮むんだよ)

椎名 「……。とりあえず、それしか書いてないの?」
KP 「うん。----目星になるかな」
椎名 「目星?成功」
KP 「かなり文字が乱れてます。急いで書いたようですね」
椎名 「珍しいなぁ、あのマメな人が…。急いでるみたいだから9時に行こうと思っていたけど8時に行こうかな」
KP 「はい。ちなみに今は夕方です」
椎名 「ポケットから財布出して『今夜も水だけか…』」
楠見 「来たら食べさせてあげるますよ」
椎名 「多分行けないよぉ。ただで診てもらっている手前…」
KP&楠見 (苦笑)
   
KP 「さて、13日の朝です」
椎名 「なんとか起きれた。相も変わらずよれよれの着物を着て、げたを鳴らしながら行きます」
KP 「何度も行っているので家はわかる。すると朝早いのにカーテンが開いている」
椎名 「教授って言うからには、大きな家なんだろうね」
KP 「いや平屋建。この時代にありがちな和洋折中の家に、父と娘の二人暮らしだよ」
椎名 「なんとなく雰囲気が違うって感じ?」
KP 「うん」
椎名 「ふーん。教授にしては珍しく寝ているのかもしれないな。…ピンポーンかなチリンチリンかな」
三吉 「『ガンガン』だろう」
椎名 「がんがん。教授ー、呼ばれたから来たよ」
KP 「出てくる気配はないね」
椎名 「んー、庭とか、縁側に回ってみる」
KP 「庭の構造はこうなってて、サザエさんに出てくる、あの、窓じゃなくて…」
全員 「雨戸っ」
KP 「…は開いているが、動いている気配はない」
椎名 「ひざで上って行って、『教授ー、教授ー』」
KP 「反応はない」
椎名 「うーん、じゃ割りと親しい仲だったと言うことで、足の裏をちょこちょこと拭いて上がってく」
KP 「扉を開けると教授が部屋の床で寝ていますね」
椎名 「教授、こんなところでねてたら風邪引きますよ。って入っていく」
KP 「うんとね、仰向けでこんな感じ。手前にベットがあるから足が見えている」
椎名 「教授ってば寝相わるいなあ。ゆさゆさ」
KP 「洋服を着ています。普段着ている背広だね」
椎名 「…教授、寝相悪い上に、目開けて寝てるよ」
KP 「分からないのかな」
椎名 「頭いいけどボケなんだよ。で、これは偏見じゃないけど…田舎ボケしてんだよ」
KP 「それが偏見では…」
楠見 「まあ、死体なんかは見たことない、と」
椎名 「で、ゆさゆさってしたら、ひんやりとするんだよ。か…堅い、きょうじゅ…?」
KP 「体が重い。間接がうまく動かない」
椎名 「とりあえず、なんか変だなあ、と思う」
KP 「しまったぁ。そうゆうのも分からないか。そうだね、反応は無いね。寝ているとしたら爆睡だ」
椎名 「じゃ、とりあえず最初に娘さんの部屋に行ってみる。ノックノック」
KP 「うーん、目星振って下さい」
椎名 「女の子に対して面識ないからな。はっ…59」
KP 「反応はないね」
椎名 「とりあえず部屋じゃないと思って、台所の方に行ってみる。娘さんの名前は?」
KP 「かずこさん」
椎名 「かずこさーん、かずこさーん」
KP 「台所には誰もいません」

――この後何故か風呂、トイレ、居間の順に回る清四朗君。普通は逆では…?
  しかし。かずこさんは何処にもいない。

椎名 「やっぱり部屋しかないと思って『失礼します』ってそーっと開ける」
KP 「誰もいないね。布団はひいていない」
椎名 「いないってことは出掛けた後?」
KP 「とりあえずここにはいないということがはっきりしたね」
椎名 「うーん。電話ある?」
KP 「うん、ついてる」
椎名 「じゃあ、医者のところについてるかな」
楠見 「つけてるんじゃないかなお金ためて」
椎名 「じゃりじゃりじゃり。しんたー、しんたー」
楠見 「8時だっけ。起きてるね。あ、椎名さんか、清四朗君どうしたんだい」
椎名 「あのさ、有原っていうT大の教授知ってるかな」
楠見 「ああ、宗教学の」
椎名 「そうそう、キリスト教の研究をしている。その人のうち知ってる?」
楠見 「知ってる訳ないだろう、僕は医学部だよ」
椎名 「世田谷の☆☆なんだけどさ。教授、凄い爆睡こいてるから、見にきてほしいんだけどな」
楠見 「爆睡?ちゃんと起こしましたか」
椎名 「うん、揺すってみたんだけど起きなくってね」
楠見 「もしかして、一瞬脳卒中とかかなと思って『いびき、かいてますか?』」
椎名 「いや、いびきはかいてないよ」
楠見 「いびきをかいていない…。ひょっとして君揺すりましたかっ?」
椎名 「あ、ゆすっちゃった…」
楠見 「『だ…駄目じゃないですかっ』まさか死んでるとは思わない。ここから世田谷までどれくらいですか」
KP 「30分くらいかな」
楠見 「とりあえず吐いたら困るから顔を横に向けて安静にしておきなさい。動かさないで。僕すぐ行くから」
椎名 「うん」
楠見 「動かしたら駄目だよ。脳障害かもしれないから」
椎名 「う、動かさない?首が曲がんなかったらどうすんの」
楠見 「はい?曲がらないわけないでしょう。仮にも生きている人間が」
椎名 「あ、そうか」
楠見 「そっと動かすんですよ。今行きますからね。って鞄持って白衣を着て、自転車」
椎名 「その頃、顔が曲がんなくて、んっ、んっ、てやっている」

楓 (いや、勢い余ってバキッとか)

椎名 「非力だからないと思う。冷たいから暖めなくて大丈夫かなあ。とりあえず毛布かけとこ」
楠見 「迷わないで行けるかなあ」
KP 「東京長いなら大丈夫でしょう」
椎名 「キキーッて音を聞いて、縁側からしんたーって呼ぶ」
楠見 「その呼びかたはやめてくれないかなあ、五つ上に向かって。まあいいか。教授はどこですか」
椎名 「こっちこっち」
楠見 「縁側から靴脱いで上がる」
椎名 「なんかさ冷たかったから毛布かけといたんだよ」
楠見 「うん、賢明な判断だよ。あーっ首曲げてないじゃないか」
椎名 「だって曲がんなかったんだよ」
楠見 「…はい?」
椎名 「やってみなよ。曲がんないからさぁ。って、ちょっと怒ってる」
楠見 「…毛布をどけていろいろなことを試す。心臓----動いてない。…死んでるじゃないですかっ。しかも死後硬直が始まっているじゃないですかっっ」
椎名 「え?」
楠見 「死んでるでしょう。脈はない。瞳孔は開いている。息もしてない。どうやって生きてるんですかっ」
椎名 「いや、だって、寝てるのかと思って…」
楠見 「ふーん、そうか。君は脈止めて、息止めて、心臓止めて寝るんだ」
椎名 「だらだらだら」
楠見 「うーん。ここ電話あるんだろう。とにかく駐在さんに連絡してくれ。僕はとりあえず見てるよ」
椎名 「じゃ、駐在に電話かける。じりじり『すみません、世田谷の有原さんちに死体があるんです』」
駐在 「し…死体??とりあえず事件なのかな」
椎名 「あ、すみません。教授死んじゃったんです」
楠見 「たったった、がしゃっ。すみません。今ここT大の有原教授宅なんですが、家主の教授がここに来たらいきなり死んでるもので来て欲しいんですっ」
駐在 「ようやく話の通じる人になった、とりあえず駐在を一人送ろう」
楠見 「じゃあ、お願いします。こちらで待ってますので」
駐在 「現場は保存しておくように。自然死か否かの判断が出来なくなるからね」
楠見 「僕も自然死かどうかの判定は出来るよね」
KP 「医学でお願いします」
楠見 「失敗はありえないんだよね。85あるし」
KP 「えーとショック状態で死んでいる」
楠見 「驚がく?じゃあ、びっくり顔かい。それでなんで寝てると思うんだい」
椎名 「最初描写しなかったよ。僕も聞かなかったけどさ」
楠見 「外傷は見当たらないの?」
KP 「もう一回医学振ってくれるかな」
楠見 「39、成功」
KP 「指先に火傷の跡が見える」
楠見 「指先?指の形の状況としては?」
KP 「右手で何かをつかむような感じ」
楠見 「手の平はなし?」
KP 「そうだね、中指、人差し指、親指がやけている」
楠見 「ずばり何度?」
KP 「1~2ってところ」
楠見 「水ぶくれから、あかむけかな。これが直接の死因…だったら怖いよね。有原教授は心臓が弱かったかい」
椎名 「いいや。薬とかも飲んでんでなかったし」
楠見 「じゃあ、周りに何か目につきそうなものはあるかな」
KP 「ぱっと見たところないよ。普通の書斎謙寝室」
楠見 「うーんなにもないね。この火傷は新しいの?」
KP 「新しいね。手当された形跡もない。死後硬直も始まっている。背中の方に死斑があるから、動かされたこともないようだ」
椎名 「僕昨日教授から手紙もらったんだけどな」
楠見 「昨日?どんな用だったんだい」
椎名 「ただ単に今日うちに来てくれって。あ、そのときはあまり気にしなかったけど字が汚かったな…」
楠見 「なにかあったのかな」
椎名 「もしかして何か関係あるのか?」
楠見 「いや、わからないよ僕には。とにかく娘さんがいるなら、彼女に聞いてみるしかないんだろうし、どのみち連絡しないと」
椎名 「かずこさんは学校行ってる?」
KP 「いや、中学卒業した段階で、家事手伝いだね」
椎名 「じゃあ、出掛けているとしたら稽古事か、友人宅かってとこかな」
楠見 「じゃあ、遅くとも午後には帰って来るだろうから、後は警察に任せたほうがいいだろう」
KP 「と言っている間に駐在が届きました。とんとん」
楠見 「とどいたって…」
楓 「クール宅急便かい」
椎名 「あ、僕触ったけど犯人じゃないよ」
楠見 「今更なんですか。あ、開いてますよ」
KP 「がたがたと開けようとしているけれど開かないね」
楠見 「おや…?清四郎くん玄関から入らなかったんですか」
椎名 「僕?僕はちょっと縁側の方から…」
楠見 「泥棒みたいなことを。今開けますよ。かちゃ」
駐在 「死体というのはどこかね」
楠見 「こちらです。と洋室に案内する」
駐在 「ざーっと眺めた後『君は見たところ医者のようだが、これをどう判断するね』」
楠見 「かくかくしかじか、と思ったんですけどね」
駐在 「では、自然死の可能性の方が強いということだな」
楠見 「ショック死が自然死と言うのならね…、でもまあ、無難にそうでしょうね。と言っておこう」
駐在 「ま、こちらのほうでも検視官を呼ぼう」
楠見 「はい、お願いします」
駐在 「----さて、第一発見者は君だな」
椎名 「あ、はい、そうです」
駐在 「死体を発見したときの状況はどうだったんだね」
椎名 「このまんま。とりあえずこのまんまでした」
楠見 「あの、ちょっと彼が寝ていると思って毛布をかけてしまったんですが、なにぶん死体を見たことがなくて----直接遺体の保存に影響は無いと思います」
KP 「これだから田舎者はっ。東京にもすっかり田舎者が多くなったな」
椎名 「す、すいません。僕、秋田出身なんです」
楠見 「すでになまってるよ(笑)」

――田舎者は死体を見たことがないのか?田舎の方が葬式は多いぞ。

楓 「花に囲まれてないと死体じゃない。と」
楠見 「白い布かぶってないと駄目みたいだね」

――納得

KP 「駐在さんはじっと見ている」
椎名 「その間も汗ダラダラ」
楠見 「元気出せよ。君が悪いわけじゃないんだから」
椎名 「うん、なんとか。でも途中で倒れそう」
KP 「どこまで話す?ここに来た情況とかも話す?」
椎名 「多分聞かれたらしゃべるだろうね」
KP 「ふむふむ。でしばらくすると、検視官がやって来る」
楠見 「ごくろうさまです」
検視官 「おや、貴方も医者ですか」
楠見 「はいまだ未熟者ですが」
検視官 「----もうちょっと早く来ていれば、この方も助かったでしょうね。…せめて10時間前に」
楠見 「それがちょっとか?」

楓 「はいっ。KP、この家に塀ってあるの?」
KP 「塀?あるけど、なんで?」
楓 「それによって隠れかたが変わるんです」
楠見 「隠れかた? いままで?」
楓 「駐在さんが動いたのをかぎつけてから、急いで自転車で移動」
楠見 「なんか自転車使用者多いね。アクティブだなあ」
楓 「でも、すぐに乗り込んで行く訳にもいかないから、まず隠れて聞き耳をたてるつもりだけど」
三吉 「よおし、じゃあ池に隠れよう」
KP 「こらこら。じゃあ、聞き耳から」
楓 「聞き耳からでいいんだ。成功。これ以降の会話は聞いてることにするね」

楠見 「今検死してる人の見立てを聞きたいね」
検視官「だいだい死後13~15時間ていうところでしょう。つまり死亡時刻は12日の午後5時から7時の間と考えられます」
楠見 「何故その時間に娘さんがいなかった、不思議ですね」
検視官 「死因は心臓まひでしょう」
楓 「見ただけで解るの?」
検視官「特徴を見たら心臓マヒとしか考えられない。でもね、心臓マヒっていうのは何にでも使えるんだよ」
楠見 「そこがいいんだけど。しかし心臓が悪かったという話しは聞かないんですよ」
検視官「それは確かなことですか」
椎名 「うん、この前会ったときも元気だったよ。ガハガハ笑ってた」
検視官「心臓の悪い人はガハガハ笑えないという訳じゃないのだが」
楠見 「それはその通りですが、彼も作家なので見聞に間違いは無いでしょう」
検視官「それにしても変わった死体ですね。この火傷など」
楠見 「ああ、それは僕も気になっていたんです」
検視官「これだけの火傷をしていながら、なにも処置をしていない。大学教授ともなれば、書きものや何かもするだろうにねぇ」
楠見 「最初うっかり火傷したショックで死んだのかとも思いましたよ」
検視官「うーん、火傷でショック死と言うのは聞かないが」
楠見 「だから心臓が悪いのかと思ったんですが…」

椎名 「部屋の中に駐在さんいっぱいいる?」
検視官「いや、駐在さん二人に検死官一人」
椎名 「じゃあ、部屋の中見て回れるかな」
検視官「見て回るくらいなら」
椎名 「机の上をみる。手の形から書き物でもしてたんじゃないかなと思ってさ」
検視官「ものを書いていた形跡はあるけど、商売だからね。ごく最近書いていた形跡はないよ」
楠見 「倒れた情況とか推測出来ないかな」
KP 「普通に倒れてる。後頭部が腫れているかもしれないけど、それが直接の死因じゃない」
楠見 「周囲には何も落ちてないんだね」
椎名 「ちょっと電球の当たりを見ようとする」
KP 「電球のあたり?」
椎名 「もしかしたら電球の球取ろうとして、感電したのかもしれないしさ」
楠見 「感電はしていなくてもやけどはしたかもね」
KP 「電気修理振ってくれる」
椎名 「んなもん取ってないよ。20か…でたっ」
KP 「ひねるタイプのスイッチなんだけど、普通と違う」
椎名 「斜めになってるの?」
KP 「いや、自分が知っている配線じゃない。というやつ」
椎名 「勝手に触ろうとする。背高いから余裕で届くね」
KP 「じゃ、じゃあスイッチ触る?どきどき。じゃぁ…」
楠見 「----どかんと一発っ」
全員 「やってみよーおよーっ」
KP 「ちょ…ちょっと待った。その前に幸運ロールだ」
椎名 「幸運?ははは98」
楠見 「さよなら、短いつきあいだったね。大丈夫。ここ医者二人もいるから」
KP 「じゃ、そのスイッチに触れた途端、なにか体の中を走った気がする。そのまま動きが止まって、後ろに倒れていくような気が…」
椎名 「…教授と同じ位置じゃない?」
楠見 「で、こっちが二人で検死している時に」
三吉 「影がうぃーんて大きくなって」
楠見 「ごいんっっ。おわっ。で、二人して死体にぐしょ。『いたい…。ど、どいて下さいよ』」
検視官「どうしたんですかっ」
柊 「意識あるのかなあ」
楠見 「診断だあ、医学だあっ、まずはどんな情況だあっ。はい分かったぁ」
KP 「やっぱり感電しました。心臓が止まってます。」



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