ねこぢゃらし

ねこぢゃらし

「さて、汚染源も居なくなったことだし水を汲みましょうか」
「それなら私が汲んできましょうじゃ。あなたのような美しい方が覗き込んだりしたら泉の精霊に魂を取られかねませんからねじゃ」
「…あなた、本気で言ってるんだもんね。うん、ありがと。お願いするわ」
「まかせてくださいじゃ」

 しばらくして戻ってきたカレー玉子は、水筒だけではなくホーローのケトルを持っていた。
「せっかくおいしい水があるのですから新鮮なうちにお茶にしてみませんかじゃ?」
「え?!うん、いただこうかな…カレー味なんて言わないよね?」
「もちろんですじゃ。手持ちにミルクがあったのでチャイにしてみましたじゃ。いかがですかじゃ?」
「おいしい!スパイスの香りがアクセントになって…こんな風にも使えるのね」

 あなたたちの間に穏やかな時間が訪れた。
 …遠くで「俺は、俺はどうすればいいっ!」「安心して私の言葉に心をまかせなさい」という音が聞こえてきたのは、うん、きっと気のせいだ。 →46へ
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