猫屋敷+

TRPGサークル グループねこぢゃらしの活動記録

生命の果実【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】

コミックマーケット86にて頒布したコピー本より。

ラプラスの螺子』のPC達が『クトゥルフの呼び声』を遊ぶよ!
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KP 「皆さんは気がつくと薄暗い部屋の中にいました。光源は部屋の中央にある台座に置かれた、燭台の灯りだけのようです。身に着けているのは白いローブのみで、冷たく固い床の感触が足の裏から伝わってきます。直前まで何をしていたのかまるで思い出せず、何故こんな所に居るのかと混乱しているあなた達の頭上から一枚の紙片が落ちてきました。そこには部屋の見取り図らしきものと、短い文章が記されています。

  『旅人よ、死から逃れたくば 生命の果実を求めよ。 この地に夜が満ちる前に』

 …以下は破れていますね。それでは皆さん行動宣言をどうぞ」

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茶 々 「いきなり密室っすかー…他の人も同じ部屋に?」
K P 「そうです、皆さん一緒にいますよ」
ひなた 「え…と、『白いローブのみ』…?」
K P 「はい。さらさらとした質感の布ですね。それ以外は何も持ってないです。そこに居る僕…菅沼も、」

菅 沼「眼鏡が無い!…でも、ちゃんと見える……? 」

K P 「と、不思議がっていますね」
烏 山 「あ、すがやんも居るんだ」
K P 「ぶっちゃけお助けNPCなので、自由にご活用ください」

茶 々 「…はっ。ローブの中の身体、なんかされてないか調べます!だって知らないうちに脱がされたって事じゃないですかー! お嫁にいけなくなりますよー」
K P 「(女の子だなぁ)では男女に分かれてお互い確認しあったという事で。特に異常はありませんでした」
茶 々 「ほっ」
烏 山 「じゃ、とりあえず床とか壁とか色々調べてみるか。灯りは燭台だっけ」
K P 「ええ、全体的に金色で太陽の装飾が施されたものです。取っ手が付いているので持ち運びは容易でしょう」
茶 々 「で、でもロウソク消えたら怖いから、燭台は気をつけて扱わなきゃかなぁ。そういう昔話あるんすよ…ぶるぶる」
K P 「ふむ…了解です。では以後そのように気を配るということで」

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ひなた 「台座、動かせます?」
K P 「床と一体化してるので無理ですね。円柱型で、材質は大理石っぽいです。表面に太陽の意匠が刻まれています」
烏 山 「(見取り図を指して)ここに描いてあるヤツ?」
K P 「はい。太陽の印の方には、両開きの大きな扉。そこから右まわりに鉄の扉、黒い扉、木の扉となってます。 …探索した結果、床と壁は石で出来てて丈夫そうだなーと感じました。…隠し扉とかは無いみたいです。 両開きの扉の上には太陽の意匠が刻まれ、重々しい雰囲気を感じます。音などは聞こえませんね」
茶 々 「ふむふむ」
K P 「鉄の扉は鉄格子付ののぞき窓がありますが、真っ暗で中の様子はよくわかりません。遠くにぼんやりと光が見えますが…」
烏 山 「お?」
K P 「なんともいえないカビ臭さと、何かが這いずる音が」
一 同 「うわぁ…」

K P 「黒い扉は取っ手も何も無くつるりとした表面で、光を反射しない、不思議な質感です。こちらは無音」
ひなた 「…これが、夜?」
K P 「最後の木の扉は質素な雰囲気の、ごく普通の扉に見えます。ちょろちょろと水が流れるような音がしますね」

茶 々 「うーん、あたしだったら両開きの扉ばーんと開けちゃいそうっす。太陽だし」
烏 山 「確かに。一番大丈夫そうな感じ」
ひなた 「そうですね…」

K P 「両開きの扉を開けるんですね?では…重々しい音を立てながら開かれた扉の先は、まったく同じ作りの部屋でした。 最初の部屋との違いは台座に燭台が置かれていない事と、正面に見える両開きの扉の真ん中に太陽の意匠が刻まれている事くらいです。左右の扉の様子は先ほどと全く同じ様に見えます」

茶 々 「あれ…やだなぁ。なんか太陽下がっちゃってるじゃないすかー。次開けたらもっと下に…とかだったら嫌だなぁ…」
     
ひなた 「『夜が満ちる前に』…でしたか」
烏 山 「うーん。じゃあ木の扉、行く?」

K P 「左の部屋ですね。…そこはほんのりと明るい、そこそこの広さがある部屋です。扉の正面の壁から突き出たパイプから水が流れ出していて、その下にあるレンガの囲いの中に溜まっています。その傍らにいくつかの鉢植えが置かれていますね。後は部屋の角に引き出しのついた木の机、その上に本とランタン…部屋の光源はこれです。そして白い服がかかった扉の無いクローゼット、樽が5つ」

一 同 「全部調べる!」

K P 「ですよね。では順番に…」

茶 々 「あ、でもあんまり植物詳しくないし、鉢植え調べる前に本を見てみるっす。図鑑だといいなぁ」

K P 「表題は英語で『夜の王と太陽の都』と記されています。あまり厚さは無いですね。茶々さんの技能値なら問題なく読めそうです。…表紙を開くと紙片が挟まっていました。

 『果実をたずさえ都を目指せ。落日の地、深き谷を越え、輝かしき黄金の都を。』

  …見取り図の文章の、後半部分の様です」

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K P 「本の内容ですが、

『夜の王は超強いけど、太陽の光が苦手なので皆太陽に向かって逃げた。夜に追いつかれたら一巻の終わり』」

烏 山 「…すがやん、いやKP。超、て。マジでそんなノリで書いてあるの?」
茶 々 「ひょっとして童話?絵本?」
K P 「い、いえ。わかりやすいかと思ってですね…こほん。

『太陽の沈まない黄金の都を目指し遂にたどり着いたが、門番に追い返された。
 私は殺された同胞の血で穢れていたからだ。
 あわてて川で身を清め、再び門を叩いたが、開かれる事はなかった。
 私は彼らに、夜の王の僕ではないという証を示さねばならない』

 …そして種の絵、黄色く丸い果実の絵に苗木らしき植物の挿絵があり、その下に『まばゆき太陽の果実』とあります」

ひなた 「これが『生命の果実』…?」
茶 々 「っぽいすね」

菅 沼 「【博物学】多分みかん…柑橘系の植物ですね。そこの鉢植えで枯れてるのも同じもののようです」

K P 「植木鉢のひとつに小さな立て札がありますね。

  『 たね ・ ここから出て ・ まっすぐ

茶 々 「コレは種を見つけなきゃーいけないみたいっすね」
烏 山 「よしきた、まっすぐだな!」
ひなた 「ま、まだ他の場所の情報聞いてないですよ」
烏 山 「おおっと! すが…KP、続き頼んだ」

K P 「机の引き出しにはロウソクとマッチ。クローゼットの中にある服は皆さんが着ているのと同じ物ですが、一着だけだけ青い服があり、襟にタグがついてます。

返品 ・ 都にはもっとふさわしい色がある

茶 々 「青い服は着ちゃ駄目ですか…ふさわしい服が出てくるまで我慢ですかねぇ」
烏 山 「ロウソクとマッチは持っていこ~」

K P 「了解です。 樽はひとつだけ半開きで、青臭い、アクの浮いた黒っぽい液体が入っています。」

菅 沼 「【博物学】…染料ですかね?藍染の」
烏 山 「お、すがやん辞典」
ひなた 「他の樽の中も見てみます」
烏 山 「すがやん、鑑定よろ」

菅 沼 「(ぱか)…ビールと、ワインと…、!(開けてすぐ閉める)これは封印しておきましょう…(鉄サビの様な生臭い臭いが漂ってくる)(ダイスロール)」
ひなた 「ご、ごめんなさい…」
菅 沼 「(SANチェック成功) いえ、大丈夫です。…と、最後の樽はオレンジジュース、かな」
茶 々 「ワイン色とかビール色ならまだしも、ふさわしい色が鉄臭いやつだったらやだわー」
烏 山 「だなー。とりあえず種探しにいく?まっすぐ!」
茶 々 「そっすね!戻って両開きの扉をもう少し進みまっす。ウェルカム死亡フラグ。ササ、ここから出たら彼と結婚するっす」
烏 山 「俺も俺もー」

K P 「(誰とだろう…?)では両開きの扉を開けた瞬間。強い風が吹いてロウソクの火を吹き消してしまいます!」

全 員 「ぎゃー!?」

K P 「あ、先頭の人だけです。ロウソクの火を消さないように気をつけるって宣言してましたからね。扉の先はタタミ一畳ほどの足場しかない、底も天井も見えない真っ暗な空間でした。…明かりがないと転落していたかもしれませんね」

全 員 「せ、せーふ…」

K P 「足場の外側、正面の暗闇の中に槍をクロスさせた2体の兵士の像が見えます」

茶 々 「なんか石とか落ちてないっすか」
K P 「うーん、無いですね」
茶 々 「じゃあ消えちゃったロウソクの下の方ぽきっと折って、ぽいっと投げてみます。あの兵士動いたらやだなぁ、と」
K P 「像は無反応です。そのままロウソクの欠片は背後の暗闇に消えていきます」
ひなた 「それなら像を調べてみますけど…」

K P 「彩色が施された見事なものです。橙色の衣服に金の鎧。槍も金で装飾されていて、すでにおなじみの太陽の意匠が見えますね。それ以外に特に気になる点は無いです」

烏 山 「…うーん?種はココじゃない?」
茶 々 「まっすぐ来たんすけどねぇ…」
一同 「(考え込む)」

K P 「(判りにくかったかな…) では、皆さん【アイデア】ロールをお願いします」
ひなた 「えっと、成功です」
K P 「では、このような事に気づきます…」

ひなた 「…もしかして、まっすぐって…あの鉢植えの部屋から見て?」
烏 山 「…ああ!(手を打つ)」
茶 々 「あー…。じゃあこの見取り図の 右にある ∴ 点々って、種だったんすね」
烏 山 「ん、という事は……鉄の扉の、先?」
ひなた 「暗くて、変な音のする…」
K P 「(こくりと頷く)」

全 員 「………」

K P 「気が進まないなら、NPCの僕に行かせてみます?」
烏 山 「いや、すがやんDEX低いじゃん。ここは俺が行くよ」
女性陣 「おお~」

K P 「では、とりさんが鉄の扉に突入…という事でよろしいですね?」
烏 山 「おう!俺、帰ってきたら彼女と…」
ひなた 「そ、それはもういいですから」
茶 々 「とりさん、気をつけて行くっす」
菅 沼 「僕も一緒に行きますよ」
烏 山 「んー…いや、とりあえずは俺だけ偵察って事で」

K P 「はい、ではずるずるという音がする鉄の扉を開けると…こちらは、長くて広い廊下のような作りです。突き当たり奥のほうにぼんやり光る、灯りのようなものが見えます」
烏 山 「とりあえず、明かりに向かって進むけど」
K P 「…ところで、先ほどから聞こえている異音ですが…廊下の端の暗がりから聞こえてきます。…確認しますか?」
烏 山 「うっ…」

ひなた 「明らかにSANチェックがありそうな…」
茶 々 「…無視して走りぬけちゃえ(ぼそ)」
K P 「そうします?(にこ)」
烏 山 「い、いや。背中みせて襲い掛かられたら怖いし…思い切って、明かりを向ける!」

K P 「…そこには、右半身の無い血まみれの人間が、起き上がろうともがき、のたうちまわる姿が…」

烏 山 「ぎゃー! 出たー!!(ダイスころーん)」

茶 々 「今の悲鳴、聞こえるっすよね?」
K P 「ですね、それを聞いた菅沼が『とりさん!』って扉の中に…」
烏 山 「あ、待って待って!チェック成功したから!…それ、地面でじたじたしてるだけなんだよね?」
K P 「ええ。何せ左半身しかないので…気持ち悪いだけで実害は無いと言っていいですね」
烏 山 「じゃあ『大丈夫、開けないで外で待ってて!』って叫んで、奥にダッシュ!光ってる所に行く!」
K P 「奥には器を抱えた像があり、光は器の中にある種から発せられている様です」
烏 山 「これか!それ取って戻る!帰りはアレ見ないように走る!」

K P 「では、無事に戻ってこれました」
ひなた 「良かった…大丈夫でしたか?」
茶 々 「すごい声出してたっすよ?」
烏 山 「いや、ちょっとびっくりしただけだから! 種はちゃんと持ってきたから!」
茶 々 「やったっすね!」

ひなた 「さっそく種を植えましょう。鉢植えの部屋に戻ります」
茶 々 「植えたら、水もかけないとですよね?手ですくって…」
K P 「あ、描写忘れてましたが、水の中に金色のじょうろが沈んでました」
烏 山 「太陽印の? じゃあそれ使って、しゃわしゃわー」
K P 「水をかけるとみるみる内に芽が出て苗木になり、黄色い大きな実がなりました」
茶 々 「早!」
K P 「その不思議な光景に皆さんSANチェック…ですが、それより気になる事が」
ひなた 「なんでしょう?」
K P 「燭台のロウソクの長さが、残りわずかです」

全 員 「!!??」

烏 山 「ココに来て時間制限!?」
茶 々 「え、まだ服の事とか解決してないっすよ」
ひなた 「果実はあるから、これで条件は満たしているの?」

K P 「どうします?ロウソクはじりじり短くなっていってますけど」

茶 々 「あ、さっき拾ったロウソクを使えばいーんすよ!」
烏 山 「そっか!」
K P 「それは使いかけの短い物だったので、十数分先延ばしにした感じでしょうか」
烏 山 「あー、もう、じゃあ果実持って、両開きの扉を開く!たのもー!」

K P 「はい、では皆さんが果実を手に門番像の前に行くと…果実がまばゆい光を放ち始めます」
全 員 「おお~!?」

K P 「そして門番像がゆっくりと槍を引き… 『生命の果実を持つものよ、通るがよい!』という声が聞こえたかと思うと、何も無かった空間に光の道が出現します」

ひなた 「これで脱出できる…?おそるおそる歩いてみます」
K P 「しっかりとした道ですね、大丈夫そうです。そうして皆さんが光の道を歩いていくと、背後でずずーんと何かが倒壊したような音が聞こえてきます」
茶 々 「ひゃっ…(振り向く)」
K P 「入ってきた扉や壁は見当たらず、ただただ真っ暗な空間が広がるばかりです」
ひなた 「危ないところだった…のでしょうか」

K P 「そうして段々周囲のまぶしさに目が開けていられなくなり…皆さんの視界が白く塗りつぶされた瞬間、」

蘭 堂 「どうしたんですか?こんな所で」

全 員 「…へ?」

K P 「はい、そこは『夢幻堂』の地下にある物置部屋です。呆然としている皆さんに、店主であるおじ…蘭堂さんが不思議そうな顔を向けています」
ひなた 「…ゆ、め…?」
蘭 堂 「おや、それは…先日仕入れた品ですね。正悟君、それを皆さんに見せていたんですか?」
K P 「そんなマスターの言葉に目を向けると、そこにはあの太陽の意匠が刻まれた金色の燭台があるのでした」


K P 「というわけで、シナリオクリアです! おめでとうございます」
全 員 「わ~」

ひなた 「果実だけでよかったんですね」
茶 々 「やー、てっきり服も用意しないといけないと思ってたんで、拍子抜けっす」
K P 「門番に果実にまつわるものを見せればいい、という条件だったので。どちらか一方でも構わなかったんですよ。ちなみに服を染める染料になるのは、樽のオレンジジュースです」
烏 山 「アレか!完璧スルーしてた」
K P 「実は『生命の果実を絞ったもの』で、あれでもクリア条件を満たせます。じょうろ等で汲んでいく必要がありますけど」
茶 々 「じょうろなんて、あるの言い忘れてたじゃないっすか!」
K P 「申し訳ないです…。あ、あの果汁を枯れた苗にかけると元気になって、種が無くても実が手に入りますよ」
ひなた 「色々なパターンがあったんですね」
茶 々 「ときじくのかぐのみ。不老不死の実とか、昔からあるモチーフっすよね」
K P 「そですね、イメージは『復活の試練』です。冥界からの帰還というか」
烏 山 「俺たち、死んでたわけじゃないよな?」
K P 「今回はあの空間にまつわるアーティファクトのせいで精神があの場所に囚われた…という設定でした。だけど、実は事故で死に掛けてて、最後に『生き返りたくば言う事を聞け』なんて人が出てくるとか…そういうパターンでも面白かったかもですね」
茶 々 「脱出できなかったら心が死んでたんすかね…ぶるぶる」
K P 「その場合は…SAN値を盛大に減らすことになるので、あながち間違いでもないですね」
烏 山 「うへぇ…」


K P 「ともあれ、つたないキーパリングでしたが、最後までおつきあいいただきありがとうございました!…感謝の印として、何かおごらせてください(メニュー表を差し出す)」
茶々&烏山 「やったー!」
ひなた 「ありがとうございます」
K P 「また、次の機会があればよろしくお願いしますね。それでは皆様、」

全 員 「お疲れ様でした!」


END
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