ねこぢゃらし

ねこぢゃらし

「それにしてもこんな身近に名水があるなんて知らなかったわ」

木漏れ日の差し込む穏やかな森を楽しみながら奥へと踏み入ると、日の光ではないきらめきが木立の向こうに見えた。
「レッド、あれがきっと湖よ!」
 水筒を片手に駆け出したあなたは、たたらを踏んで立ち止まることになった。

「なに、この水の色!」
 湖面は見事なまでに紫色だった。グラデーションもなくただひたすらに紫一色だったのである。
「なんだか、怖いわ」
 あなたが遅れてやってきたレッドのすそを掴もうとした拍子に、手に持っていた水筒を湖面に落としてしまった。
 その瞬間、あたりに真っ白な光が広がった。 →29へ
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